ごあいさつ

私たちNPO法人ソサエティ・オブ・キャリアコンサルタント（ＳＯＣＣ）は、キャリアコンサルタントの能力向上と活躍機会の創出を目指して活動を行っています。

現在の日本の社会は、少子高齢化の進展、AIやロボットなどの技術革新の加速化、人生１００年時代の到来など大きな変化に直面しています。そうした中で、キャリアに関わる喫緊の課題としては、時代の変化に対応したリスキリングやリカレント教育、就職氷河期世代の正規雇用促進、女性や高齢者、外国籍人材などの活用を図るダイバーシティ＆インクルージョン（Ｄ＆Ｉ）の推進など多岐に渡っています。
こうした状況に対応するため、国は２０２４年までに国家資格キャリアコンサルタントを１０万人養成する計画を進めていますが、２０２３年１０月末の時点では有資格者７万人にとどまっています。

キャリアコンサルタントが国の計画通りには増えていない理由として、資格は取ったものの、その後の研鑽や実践を行う場に恵まれず、その力を十分に発揮できていないことが挙げられます。

私たちはこうした方たちと手を携えて、キャリアコンサルタントとしての実力をつける研鑽の場を提供するとともに、その力を地域、教育、産業などの各分野で活かすことが出来るよう、キャリアコンサルティング実践の場を拡げる活動を進めています。その結果として、設立３年を経た現時点までに一歩ずつ実績を積み重ねることができて参りました。
これも会員の皆様や関係諸団体の皆様のご協力の賜物と心よりお礼申し上げます。

厚生労働省が２０２３年１２月に発表した「キャリアコンサルタント登録制度に関する検討会報告書」では、キャリアコンサルタントがその役割を果たしていくために必要な対応がまとめられており、私たちSOCCの責務もますます重要になってくることを感じております。
皆様には引き続きご支援、ご協力いただきますようによろしくお願いいたします。

2023年12月
理事長 碇 明生